会長あいさつGreeting

会長あいさつ


広島県公立中学校長会会長 米谷  剛
(熊野町立熊野中学校長)


 本年度の会長を拝命いたしました安芸郡熊野町立熊野中学校の米谷 剛です。広島県公立中学校長会が大きな変化を迎える今年度,会員の皆様方とともに精一杯頑張ってまいりたいと思いますので,どうかよろしくお願い致します。

 本年度の基本姿勢は「結束し 新たな時代を牽引する」です。「新たなる時代」には,先ほどの「大きな変化」といえる三つの要因があります。
 一つ目は,今年度から本会は郡市校長会などを単位とした組織加盟に変わったことです。これは組織をスリム化し,効率的で機動性を高めることを目指したもので,結果として校長の出張を減らし,自分の学校経営に専念できる環境をつくることができたと思っています。一方で,理事の皆さんが果たす役割や責任は大きくなり,各郡市校長会の思いや考えを正確に理事会に持ち寄り,理事会での意思決定をより良いものにしていく必要があります。そして,理事会での意思決定を速やかに,そして正確に郡市校長会に伝えることも求められます。

 二つ目は,広島市公立中学校長会が,今年度から県中校長会に参加しないという決定をされたことです。広島市公立中学校長会と分離することに伴う予算の縮減のために様々な工夫をし,専門委員会の会場を費用のかからない公共の場所で開催したり,理事会や研修大会,研究大会も身の丈に合った会場や規模,内容に変更したりしました。予算だけでなく,分離によって本会は全県の公立中学校で組織する団体ではなくなり,研究や研修の内容や進め方も検討しなければなりません。高校入試のように,片方の意見や取組では解決できないこともありますので,今後の連携のあり方について,検討していく必要があります。

 三つ目は,教育を取り巻く環境の変化です。学習指導要領改訂に伴い,中学校は再来年度の完全実施に向けて,昨年度から移行期間に入りました。教育内容や学習評価,教育方法が,本質的な変化はないとは思いつつも,大きく変わっていきます。また,部活動についても様々なガイドラインが示され,活動の在り方が大きな転換期を迎えています。そして,これらを包括する環境条件として『働き方改革』があります。

 現在の学校の労働環境のままでは良くないことは分かっていても,諸条件が変わらない中で,どのようにして時間外労働を削減していくのか。単なる「業務改善」の掛け声だけでは,隠れ残業や持ち帰り仕事の増加,活動の主体を社会体育のように見せかけただけの部活動に終わってしまいます。あるべき『働き方改革』を模索しながら,新たな教育内容を構築していくという,難しい時代に進んでいかねばなりません。

 これらの三つのことに取り組む今年1年を「新たな時代」として捉え,基本姿勢に位置付けました。「結束し 新たな時代を牽引する」とは,我々一人一人の校長が,これらの課題を意識し,更には自分の学校の課題や各市町の教育施策を踏まえたうえで,郡市校長会で,県中校長会で結束し,学校や校長会をリードしていかねばならない,という決意です。

 新たな時代を牽引するには,校長自らが建前や前例にとらわれず,常に学ぶ姿勢を失わず,改善に取り組んでいく必要があります。そのことが教育の質を高め,教職員にやりがいと手応えを実感させ,全ての人のライフワークバランスを高めていくことになると信じています。

 そのために,県中校長会は何に取り組むべきか,校長会という組織が未来を担う子どもたちのため,そして,子どもたちを指導する教職員のためにある,という大きな前提のもとに。今年度は次の2点に重点を置いて取り組みたいと考えています。

 一つは情報の共有を進めるということです。他校や他者,他業種の取組に学び,常に学ぶ姿勢を失わないということは,校長としての生命線だと思います。年間5回の理事会だけでなく,研修大会や研究大会,専門委員会の場を通じて各郡市校長会からの情報を集約するとともに,全日中校長会や文部科学省,県教委からの情報を提供することにより,情報共有を進めてまいります。また,理事会だけでなく,県中校長会のホームページの更新により情報提供して参ります。理事の皆様方には情報共有の最前線の責任者として,役割を果たしていただくことを期待しています。

 もう一つは,広島県教育や各市町における教育活動の舵取りに寄与するために,学校現場で奮闘する校長の思いを集約して発信をする役割です。文部科学省や教育委員会はそれぞれの施策や方針・展望をもって取組を決定しています。その内容が学校現場の実状と乖離することなく,子どもたちのためになる施策,教職員のためになる施策になるよう,関係諸機関と連携し,校長それぞれの思い,校長会の思いが伝えられる仕組みを構築していきたいと思います。

 学校のトップリーダーである校長として「子どもたちのため,教職員のため,校長としての資質能力の向上のために情報の共有する」ということと「校長の思いを伝えられる役割を果たす」ことです。この2つを実現させるための基本姿勢が「結束し 新たな時代を牽引する」です。

 校長としての資質・能力の向上を図るためには,結束の質をさらに高めることが必要です。四専門委員会の取組の質は非常に高く,県内外からの評価も高いものがあります。引き続き,内容の精選を図りながらも校長としての研究に資する質の高いものにしていきましょう。また,理事会の情報交換についても各郡市・市町校長会の実践を交流しあい,お互いに充実した校長会運営ができるよう,事前にテーマをお伝えるなど,効率的に実施できるようにして参ります。

 広島県公立中学校長会として,果たすべき役割はたくさんあります。それら一つ一つに全力で取り組まねばなりません。自校の学校経営に尽力されるとともに,本会活動に御支援・御協力くださいますよう心よりお願いいたします。子どもたちのために,そして教職員のために頑張ってまいりましょう。

平成31年4月12日



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